変化

最近また母の夢をよく見る。ただ以前と違うのは、目が覚めたときに泣いていたり、夢のなかで泣いていたりしないことである。

平気になるのは急なもので、一ヶ月前はまだ悲しくて何も手につかない日がよくあった。
母が生きていたとき、わたしが好きなように泣ける場所は移動中だけだった。母が亡くなってからも、学校に向かう電車の中ではどうしてもそのときの気持ちやできごとを思い出してしまって、いつも泣いていた。が、2日前にゼミに行ったときは泣かなかった。母のことも思い出さなかった。帰り道でふとそのことに気がついて、こうしてわたしの中の母という存在は小さくなっていくのかと少しだけ悲しくなった。でも、いつまでも母だけがこころの中を占めているようでは生きていけないし、仕方がないことなんだろう。

昨日は少しだけセンチメンタルない気持ちで、リビングでのうたた寝で母の夢を見た。同じリビングに母がいて、お腹はいっぱいなのに、母の手料理が出てきて。でもわたしは母があと半年も生きられないことを知っていて、これが食べられるのもあと少しだし食べないとなぁと思った。夢のなかの母は元気そうだった。少し前までは、夢のなかの母は必ずと言っていいほど弱っていた。もうあのときの母のことを忘れようとしてるのかもしれない。