寝ようと思ったら雨が降ってきた

なんでこんな写真しかないんだろう。
わたしのiPhoneに残っている母の写真は病院でたくさんの管みたいなのに繋がれた写真と寝ている写真と最後の一時外泊で猫を抱いている写真だけだ。いろいろ繋がれてるやつは痛々しいと言えば痛々しいのだけど、こちらに向かって舌を出してピースをしていて、母らしい表情の写真である。
母は確かに生きていた。存在していた。写真を見なくても、そんなことわかっているはずなのに、時々わからなくなってしまう。

久しぶりにアウトドアな遊びをして体が疲れているのできっと早く眠りにつくことが出来るだろうと思っていたけど、そうでもなかった。布団をかぶってからもう2時間は経つ。なんとなく見返したデータフォルダに母がいて、またなんとなく悲しい気持ちになった。

このあいだ、久しぶりに母の引き出しを開けた。そのまま母の服が残っていた。わたしも姉も捨てられないのだ。捨ててしまうと、もう二度と母が帰ってこない気がして。もう二度と帰ってこないのに、なんとなくそれを認めなくなくて。

わたしはいつになったら前に進めるのだろうか。今日はとてもたのしかったはずなのに、結局いつものペースに戻って、いつもの顔に戻っている。いつもと同じみたいな夜。明日の朝が来なかったらいいのにな。